なんでも真に受ける小学4年の息子は、友達の会話の中で小耳に挟んだことが真実かそうでないかが、毎日気になって仕方がないようです。
自分が真に受けやすいことを自覚しているので、「なんでボクはこんなに真に受けてしまうんだろう…。」とぼやく日々。
発売されてないはずの本を友だちが持っていると話していたとか、友達数人が宇宙人にあったことがあるとか…内容はとってもくだらないんですが、息子にとっては気になる話題が多く、さらっと聞き流すことができないのです。悩みが尽きないようで、ちょっぴり気の毒になっていたところ…
サンタさんはプレゼントを運んでくるのか?
ある日、「サンタさんはいない」とか「ママやパパがプレゼントを買っている」と、友達から言われたというのです。
今年もサンタさんからクリスマスプレゼントをもらうつもりだった息子は、不安な顔で帰ってきました。
「サンタさんはいないの?」
「サンタさんはサーフィンをしているの?」
「サンタさんはいるよ。一人じゃないけどね」
「うん、それは知ってるんだけど・・・プレゼントはママが買っているの?」
TVの中でサンタさんはグリーンランドで認定された人しかなれないと知っていた息子は、サンタさんがいるのは信じているようです。
問題は、プレゼントはサンタさんではなくママが買っているのではないか?という点で、とても不安になっていたのでした。
「もし、ママが買っているならボクプレゼントはいらないと思って」
プレゼントは欲しいのに、ママにお金の負担をかけるのを気にしてくれる息子。かわいいのですが、実はとってもケチなんです。無駄遣いが大嫌いな人なのです。
さて、小学4年生・10歳に、
真実を告げるべきか?嘘をつくべきか?
「サンタさんを疑った子は、その年からプレゼントが届かなくなるんだよ。今までは信じていたから届けてくれていたのだけど…。たぶん、もらえなくなったらかわいそうだねってことで、その子のママはプレゼントを買ってくれたんじゃないかな?」
それを聞いた瞬間、顔色が変わった息子。
はっ!と、サンタさんを疑ってしまった自分に気がつきプレセントがもらえない?!と思ったのでしょう。
「ボク、サンタさん信じるよ」
…だよね。疑ったらプレゼント届かないんだよ。
それはマズいよねー、笑
とにかく、その場には小学1年の妹もいるのでサンタさんはいて当たり前で押し通さなくてはならず、ママ必死です。
しかし、ぽつりと。
「みんなボクに、ウソばっかり言うんだね」
えっ?!
友達が息子にウソをついているわけではない、でもサンタさんはいることにしたい…
さあ、どうしよう?!
小学4年生・10歳、サンタさんの真実を知る
一晩考えた結果、早起きをした息子に真実を伝えることにしました。妹が眠っていることをしっかり確認して。
「ママ、ウソはいけないって教えているのに、ウソをついてしまうのはよくないと思うんだ。だから本当のことを話さないといけないと思うんだ。…サンタさんはいるんだけど、だけど、プレゼントを買っているのはママやパパなんだ。」
「えー!!!!!」
驚いた息子は、半泣きに。
「でもね、○○ちゃん(妹)はまだ小さいから信じているでしょ?○○ちゃんの前ではこのことは言わない欲しいんだ。約束を守ってくれるなら、○○ちゃんが真実を知るまでプレゼントは用意する。」
「う、うん、わかった。言わない。言わないよー、泣」
契約成立です!
それでも、
息「サンタさんはいるんだよね?」
母「サンタさんを疑ったら、プレゼントは届かないからね!」
息「ボク、しんじるよ!…サンタさんはサーフィンしているんだよね」
ちょ、ちょっと待った。サーフィンは別に良いんじゃないか?
なぜそこにこだわる?!
もー面倒だからそこは追及しません、笑
真に受けやすい息子は、真に受けてしまうことで自分が損をしている・ウソをつかれていると感じていたようです。真に受けること自体が悪いことではないと私は思っているので、物事の意味をよく知ることで、真に受けてしまって混乱することを回避できるようになったら良いな…と思っています。